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石材の施工が熟練者でなければできないと考えられている一番の理由は、現場での切断やコバ磨きといった工程が発生することにあります。
またタイルなどに比べると、この切断や磨きの工程の間に石材の割れや欠けが発生しやすい石材もあるため、現場の職人が少なくなっていて、経験の浅い作業員が多くなりがちな昨今では「石材そのものを使用しないよう」にという傾向もあるようです。
まず現場での切断については、現場で切断をしなければならないタイプの石材とあらかじめカットされた形状の石材を用いる方法があります。
石材を床に敷き詰めるような使い方の場合は、端部分の現場での加工が必要になりますが、アクセントとして一部に石材を用いるような場合は定尺のものを使うだけで済みます。
この場合の工数は接着剤を用いて貼り付けるだけのためタイルやパネルの工数・難易度とほとんど変わりがありません。
また切断を行わなければいけないようなケースでも、多くの石材の場合、切断自体はタイルの加工と難易度・工数はほぼ同等です。
ただしライムストーンなど粉塵が舞いやすい石材があったり、あるいは切断の際に技術力が足りないと切断面から割れや欠けが発生する脆い石材もあるため、このような場合は注意が必要です。
大理石や御影石(グラニット)など一般的かつ使用頻度が高い石材の場合はおおよそのような心配は要りません。設計やデザインの際に予め、ミツル陶石など建築用石材に詳しい専門家にご相談いただくことで、このようなトラブルのリスクは最小限に抑えることができます。
コバの磨きについては、現場で一定の作業時間がかかるため、ある程度の施工経験がある施工会社に依頼する方が無難です。
一般的なレベルのコバ磨きの難易度自体は磨きの設備・工具があれば決して高くなく、慣れれば誰でも加工できると言えます。
しかし墓石等に代表されるような石材の磨きを想像される方も多くいらっしゃり、また施工会社の方も石材の施工の工数を案じて敬遠される向きもあるようです。
こちらについてもご相談いただければ、コバ磨きの施工の実際、あるいは石材の種類による難易度の工程等、お応えさせていただきますので、まずご相談いただければと思います。