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地球の歴史は非常に長く、しかも様々なアクシデントを経て出来ています。
そのため、岩石にもその様な年輪が刻まれ、多くの表情を造っています。
ある物は高熱で溶かされて冷えた物、あるいは海の中で積もって出来た物、また、太古の生物由来の物など、様々な環境で岩石は形成されていくのです。
なかでも、地球の中で溶かされて出来た岩石を火成岩といいます。
ドロドロに溶解したマグマが冷えて固まったものが火成岩です。
火成岩にも、急激に冷やされて固まったり、ゆっくりと冷やされて固まったりすることで、
違った溶岩になります。以下では、石材として使用される火成岩の3種類を解説いたします。
日本では、花崗岩は、御影石とも呼ばれています。
花崗岩(御影石)は、マグマが地下深くでゆっくり冷えて固まってできた岩石です。
墓石に使用されることの多い石で、他の石に比べ、頑丈で、吸水率が低いという特長を持ちます。
そんな御影石は、外壁や内壁の石材として使用することで重厚かつ高級感のあふれる空間を創り出します。
安山岩は、マグマが地上または地上近くで急激に冷え固まってできた岩石です。
安山岩は、硬質で吸水性が低く、滑りにくいため、建物の外装の石材として、公園床、石積、ガーデニングなど幅広い用途に用いられています。
溶岩石は、火山が噴火した際に、噴き出した溶岩が地表近くで冷やされて固まってできた岩石を言います。小さな穴が無数に開いていることが特徴です。
近頃よくお問い合わせをいただく建材用の溶岩石に、バサルトがあります。
バサルトは、外壁や内壁などの壁面に利用することで、重厚感のある色調、質感を表現できます。
また、多孔質のため、室内の湿度調整や、吸音材としても機能するため、美観性と機能性を兼ね備えた優れものです。
他にも、火成岩には、斑レイ岩などの火成岩もございます。
次に、堆積岩は海底などに堆積した砂や粘土などが、その圧力で押し固められて出来た、
堆積岩由来の石材について解説いたします
火成岩などとは違い、高熱での生成された岩とは違うので、石の外観などもずいぶんと違い、
表面がゴツゴツとしていないので、柔らかさを表現するのに向いている石材です。
家に使う場合においても、他の岩とは違った表現が可能となるので、変化を付けることが出来ます。
以下に堆積岩の代表的な3種を解説いたします。
石灰岩は、海中で、有孔虫、珊瑚、貝類などが堆積してできた岩石です。
石灰岩はライムストーンとも呼ばれ、吸水率が高く、柔らかいという特長があります。
そのため、建物内壁や、床材として利用されることが多く、優しく、そして優雅な雰囲気を演出しています。
砂岩は、海底などで、砂粒などが堆積し、押し固められることで形成される岩石です。
ライムストーン同様、吸水率が高く、強度が高くないため、外壁としての使用には向きません。
一方、加工しやすく、耐火性にも優れており、内壁として使用されることが多いです。
粘度が沈殿、固化することによって出来上がるのが粘板岩です。
粘板岩は、スレートとも呼ばれます。
粘板岩は防水性に優れており、加工もしやすいことから、 屋根材や、床材などに使用されることが多いです。
続いて地中の岩が高熱や圧力を受けて再結晶した変成岩についてご紹介いたします。
変成岩は、結晶の状況が火成岩とは違うので、違った風合いを演出できます。
内装材として高級品とされる大理石などが変成岩に含まれます。
主な変成岩の種類としては以下の岩があります。
大理石は、石灰岩(ライムストーン)がマグマ熱により再結晶し変質した岩石です。
ご存じの通り、透明感あるマーブル模様が美しく、高級石材の一つです。
大理石は、軟質な石材のため、主に内壁など内装で使用されることが多いです。
石英岩は、純粋か純粋に近い珪素が、65%以上の組成からなる変成岩です。
建築用石材として使用される石英岩には、クォーツストーンがあります。
クォーツストーンは、吸水率が低く、強度が強い、外では庭などの床材として利用されることが多いです。
変成岩には、他に千枚岩や角閃岩などがあります。
熱と圧力を繰り返し加えられて出来た変成岩は、なかなかに興味深いです。
以上で解説してきた岩石は自然の作用により、作られる岩石でしたが、
外壁や内壁など、建築用石材として用いられる岩石には、人工的に作られた石材もあります。
外装や内装、壁石として石材を使用する際は、
どのような形状の石材を選ぶかによって、適不適があります。
代表的な石材の形状種類であるものを以下では、ご紹介いたします。
ボーダーは、細長い長方形の石材のことを言います。
細長い形状をしているため、壁用の石材に多いです。
プレートは、薄い形状の石材でボーダーよりもサイズが大きいものを指します。
ボーダーとの明確な違いはないため、厳格に分けられているわけではありません。
プレートは厚みや重量により、床としても壁石としても使用されます。
パネルには、複数のボーダーを一体化したものと、
薄い大理石や石材をタイルや樹脂板に取り付けたもの
があります。
複数のボーダーを一体化したものは、
ボーダーを集めたものであるので、壁材の石材に多いのは一緒ですが、
ボーダーより施工性が増すという、使用する際のメリットがあります。
薄い大理石や石材をタイルや樹脂板に取り付けたものは
薄い石材の強度を増強するために使用されます。
薄い石材の使用量を抑えることで、軽量化が可能です。
そのため、このパネルは、石を取り付ける対象の強度がそこまで強くない場合でも使用でき、
主に壁に使用されますが、床に使用されることもあります。
ブロックは、見切り石、框石として使われます。
床材などの、境界席として使用されることが多い形状です。
石材は、その性質や組成の種類だけでなく、形状にも種類があるので、
使用したい場所に合わせた形状の石材を選ぶ事が大切になってきます。
ここまで記事を読んだ方の中には「建材としての石材に興味がある」と思っているかもしれません。
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