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外壁、内壁に「バサルト」を使うとどんな空間になる?メリットは?

壁材に「バサルト」を使うとどんな空間になる?メリットは?

壁材にバサルトを使うとどうなるのか、気になっていませんか?
「バサルト」とは一般に溶岩石のことを指します。
イタリアを中心に古代建築から使われている溶岩石(玄武岩)のバサルティーナが由来となった名称です。
バサルティーナは現代でも「バサルト=溶岩石」の中でも最も美しい色調・質感があり古代ローマの時代から建築に使われてきました。

「バサルト」とは


まずはバサルトに関する基礎知識を紹介していきましょう。
バサルトはイタリア北部地方で発見され古代から現代まで採掘されてきました。
その採掘元であるマラッツイ社の「バサルト」は世界で最も売れたタイルと言われているほどです。
現在では良質なバサルティーナが採掘されにくくなっているため、ベトナムのバサルト、バリのバサルトなどという風に呼ばれるようになりました。
バサルティーナ地方から採掘される良質な溶岩石以外の溶岩石も「バサルト」と呼ばれるようになり固有名詞から一般名詞となっていったのです。
有名なのはマラッツイ社の「バサルト」タイルです。屋内外共使用可能な最も美しいタイルとして世界の評価を得ています。

 

バサルトファイバーは現代の「バサルト」


中国やロシアなどで安定して採掘できる溶岩石(玄武岩)を溶解して紡ぎ糸状の繊維にした建材があります。
これらは「バサルト」もしくは「バサルトファイバー」(バサルト繊維強化プラスティック=BFRP)と呼ばれています。
溶岩が繊維になるなんてなかなか想像が付かないかもしれませんが、最先端建材として脚光を浴びているのがこの(BFRP)なのです。
(BFRP)はアルカリ耐性が上がるだけではなく、耐熱・耐酸性に強い繊維シートとなり従来の(ガラス繊維プラスティック=FRP)よりも広範囲に使用され初めています。
ちなみにテニスラケットはすでに10年前から「バサルト」との複合材で作られています。
そして、耐海水・耐熱性があることから、なんと腕時計ボディとしても「バサルト」との複合材が使われ始めています。(パネライの2020年新作)
このように「バサルト」は私たちの身の回りで色々な形になって世界中に存在しているのです。

 

古代ローマ時代から建築で使われてきた溶岩石「バサルト」


古代ローマ人が最初に発見したバサルティーナの採掘場は古代ローマの近くであったこともあり古代ローマ時代から多くの建築に使われてきました。
イタリアの多くの歴史的な建築物にもバサルティーナは使われています。
バチカン美術館、ローマ国立博物館、スペイン階段などの床材に使われています。
ローマの広場や歩道でもバサルティーナが敷き詰められています。
まさにヨーロッパの街並みはバサルティーナ無しでは語れないと言えます。

 

バサルトで実現できる壁面

 

皆さんも「バサルト」に関するイメージがかなり湧いてきたはずです。
ではいよいよ本題に入っていきます。
「バサルト」を使ってどのような壁面を作れるのでしょうか。
そしてその特徴とはどのようものがあるのでしょう。
内部壁面としての「バサルト」をまず見ていきましょう。
その特徴をまとめると、以下の通りです。

●バサルトの壁面は美しい色調・質感を表現できる
●遠赤外線を放射するので冬も暖かい室内空間になり、代謝に良い働きがある
●多孔質なため室内湿度調整を行うことが出来る
●多孔質なためアロマなどの香りが染み込むとその香りを維持する働きがある。
●多孔質なため吸音材としても機能し室内音の反射防止にもなる。

「バサルト」は世界中のタイルメーカーで作られており、サウナのシャワー室にバサルトの壁面を設けることが多いです。
部屋を暖め、遠赤外線を放出するなどの効果があります。
このように「バサルト」は古代から現代まで優れた建材として世界中で利用されています。

 

バサルトを壁材として使いたい場合は?

 

ここまで記事を読んだ方の中には「壁材としてのバサルトに興味がある」と思っているかもしれません。
もしそうであれば、「建築石材ライブラリ」を使ってみてはどうでしょうか。
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