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建築石材の利用ガイド

原産国

建築石材の原産国は日本のみならず世界中に及びます。石材は自然由来の素材であり、国や地域によってその特徴も変わります。日本の場合は地質学的な特徴から、火成岩である御影石が昔から各所で採取され、建築用に用いられてきました。地中海の諸国では大理石を中心に建築物が作られ、今でもイタリアやスペイン、ギリシャといった国は石材を輸出しています。
建築石材ライブラリでは世界各国の石材を各ページでご紹介しています。掲載されていないエリアの石材についてもご要望に応じて各種地域から手配が可能ですので、ぜひご相談ください。

仕上げ方法

建築石材には、石材そのままを使用するほか、いくつかの仕上げ方法があります。特に代表的な仕上げ方法を以下に紹介します。仕上げ方法により、使用できる場所が異なったり、質感が異なりますのでデザインの際には、サンプル請求等で実際の仕上げ状態を確認していただくことが望ましいです。

本磨き

本磨きは研磨剤とグラインダー等を用いて鏡面になるまで研磨加工を施した仕上げ方法となります。表面はなめらかになり、光沢が美しい仕上げ方法です。特に天板や化粧面として用いられることが多く、モダンでエレガントなテイストを持ちます。表面が平らなため、水が掛かると滑りやすい点には注意が必要です。

水磨き

水磨きでは専用の砥石を用いて研磨し、ツヤが出る一歩手前まで磨きます。ツヤ消しとツヤありの中間の仕上げになります。光沢はありません。

ジェットバーナー

石材の表面をバーナーで細かく荒らす仕上げです。表面が細かい凹凸に仕上がるため、本磨きと異なり特に水回りやエクステリアに使用されます。水が掛かっても滑りにくい仕上げ方法です。

粗面仕上げ

自然石に対しての仕上げ方法です。単純に石材を割っただけの仕上げ方法で、荒々しい表面が魅力的な仕上げ方法です。テイストもナチュラルになるため、迫力あるデザイン等に使用されることが多いです。

ダイヤ切り

ダイヤモンド工具で切断する仕上げ方法です。高硬度な工具で加工を行っているため、切断面が非常に美しく仕上がります。

ビシャン仕上げ

ビシャン仕上げとは、ハンマーで石材の表面を平らにたたく仕上げ方法です。粗面仕上げよりもなだらかになりますが、ハンマーの細かな凹凸の表情がつくため滑り止め効果や陰影の表情を持たせることができます。

使用場所への使い分け

使用場所ポイント
屋内壁 石材の厚み、重量が重くなりすぎないことがポイントです。加工次第で、どんな素材でも使うことができます。
例えば御影石は仕上げ方法によって多彩な表情となるため人気の石材ですが、比較的重量があるのが特徴です。しかし御影石でも石の厚さを適切に選べば壁にも使用可能です(およそ13mmまで)。
屋内床 滑りにくい仕上げ方法を選ぶ必要があります。水がかからない箇所、あるいは掛かっても問題のない場所であれば、使用可能です。 表面が平らであることが選定の際は重要で、また建築基準上の強度があることを満たす石材であれば使用していただけます。
浴室床 滑りにくい石材および仕上げ方法を選ぶ必要があります。 水が付着しても滑らないことがポイントです。
屋外壁 厚み、重量が重くなりすぎないように石材を選ぶ必要があります。 耐候性、対凍害性(JISの要請)、対酸性、吸水率が低く汚れの目立たないものであれば使用できます。詳しくはご相談ください。
屋外床 滑らない、耐候性、対凍害性(JISの要請)、対酸性、吸水率が低く汚れの目立たないものがポイントとなります。
耐凍害 JISの要請上、凍害について考慮する地域では選定時に注意が必要です。石材が吸水し、凍って破損の恐れがあるため、仕様石材の強度に規定があります。